お客様インタビュー特集
■ お客様に聞く - Sデンタルオフィス 院長 T.H氏
より質の高い医療を提供するためにハードへの投資も積極的に行うSデンタルオフィスでは、2013年1月、マーケティング上の課題を解決するために、税理士法人キャスダックと会計顧問契約を結びました。これまでの取り組みの経緯と今後のビジョンについて、院長 T.H.氏にうかがいました。
1. Sデンタルオフィスの紹介
― Sデンタルオフィスについて教えて下さい。
Sデンタルオフィスは静岡市の歯科医院です。2011年4月に開業しました。当院は「長持ちする治療=治療結果の永続性」をコンセプトとして、拡大鏡やマイクロスコープ、歯科用CTを活用するなど、質と精度を重視した治療に努めています。
当院では開業以来、このコンセプトに基づいて患者さんには出来るだけ再治療に至る可能性が少ない治療方法をお勧めしています。その結果、自由診療に軸足を置いた医院経営となっています。日本ではまだ保険診療が中心なので、今後の医院発展のためには、歯や口腔内の健康に対して高い意識を持った患者さんにいかにご来院いただけるかが重要な課題だと考えています。
この課題を解決するため、2013年1月、税理士法人キャスダックと会計顧問契約を結びました。
2. 医院経営の相談相手にはお金の流れを把握している会計事務所が最適
― 税理士法人キャスダックと会計顧問契約を結ぶことと、医院を発展させる上での課題解決がどのように結びつくのでしょうか。
質の高い医療サービスを提供するには、ある程度ハード面が充実している必要があります。ハード面を充実させるには投資をしなければいけません。投資をするためには元手が必要です。元手を増やすためには売上を増やさなければいけない。そのためには新患を増やす、または既存の患者さん1人当たりの単価を増やす必要があります。私は、そのためのマーケティングの方法が知りたかったのです。
税理士法人キャスダックは、税務処理だけではなく、医院を発展させるための集患対策からサービスの充実、設備投資といった医院経営に関するあらゆる相談が出来る会計事務所です。だから税理士法人キャスダックと会計顧問契約を結びました。
医院発展のためにはお金の問題は避けて通れません。私は開業当時から、しかるべきタイミングでしかるべき投資をするためには、お金の専門家である会計士または税理士と相談しながら進めていきたいと考えていました。医院のお金の流れをきちんと把握しているのは、会計をお任せしている税理士や会計士なので、相談する相手として最も相応しいと考えています。
3. 「しかしそれは税理士、会計士個人の資質による」と気づく
― 税理士法人キャスダックが関与するまでの会計顧問契約はどうされていたのですか。
開業時から当院では、地元の税理士事務所と契約していました。医療系のクライアントが多く、歯科医にも関与しているとのことだったため契約したのですが、経営面の相談に乗っていただける事務所ではありませんでした。毎月の日計表や売上データ、領収書などを渡して、記帳して、収支状況を報告するだけ。プラスアルファは特にありませんでした。
セレックを導入しようとした際も相談しましたが、「(導入しても)良いんじゃないでしょうか」と回答があっただけです。私としては採算性やメリット・デメリットも一緒に分析していただけることを期待していましたが、応えてはいただけませんでした。また、集患対策に関して質問しても特に反応はありませんでした。
ただ、後になって認識するようになったのですが、本来、税理士さんや会計士さんの仕事は税金を正しく計算して納税できるようにすることです。それまでは税理士さん、会計士さんというのは、経営全般の相談にも乗っていただけるものと思い込んでいましたが、それはあくまで税理士さん個々人のスキルや気持ち次第であり、当時契約していた税理士さんにそれを期待してはいけないと考えるようになりました。
4. 相談した時に有益な情報を提供してくれる相手がいることが重要
― 税理士法人キャスダックを知った経緯を教えて下さい。
歯科医院としてステップアップしていくためには、今のままではダメだと考えた私は、税理士事務所をインターネットで調べたり、セミナーに出席したりして今後の対策を練り始めました。そんな中で、2012年秋、たまたま代表税理士の山下さんのセミナーを聞く機会があり、経営面のコンサルティングもやっているということを知りました。そこで無料相談を申し込み電話で相談をした後、2013年1月後半に契約をしました。
― 税理士法人キャスダックと契約を結ぶということはどの時点で決めたのでしょうか。
山下さんのセミナーを受けた時点で、ほぼ決めていました。本も何冊か書いているので、歯科医院の経営やマーケティングには詳しいことは分かりました。そういう方に相談できるなら、状況が悪くなることはないだろうと考えました。やってみて結果が出なければ、また次の手を考えればいいとも考えていました。
― 結果とおっしゃいましたが、それは売上、新患数など数値で測れるものでしょうか。
いえ、現段階では、数字としては少しでも伸びていれば問題ありません。それよりも相談した時に有益な情報を提供してくれる相手がいること自体が重要だと考えていました。行動するのはあくまでも私自身ですから。
― 担当者が山下代表ではありませんが、それについてはどう思われましたか。
もちろん、最初は「山下さんじゃないの?」とは思いました。でも、代表税理士が忙しいということは理解できます。電話の無料相談で対応してくれたのも、契約を結ぶ際に来られたのも矢部さんでしたが、話しをしていて不安に思うことはなかったので、迷わず契約しました。
― 料金的にはいかがでしたか。
以前とは多少金額が変わりますが、コンサルティング料込みだと考えれば全く問題ありません。
契約してもうすぐ1年経ちますが、他に歯科医院のマーケティングまでサポートしてくれる税理士事務所の存在は知りません。探せば見つかるかも知れませんが、現段階で探す必要は全く感じていません。
5. 「前に進んでいる」「役に立っている」という実感
― これまで、税理士法人キャスダックには、どのような相談をして、実践をされましたか。具体例があれば教えてください。
今まで矢部さんに相談してきたことは集患に関することが中心です。自分の中で中期的な売り上げ目標を設定していますが、その目標を達成するにはもっと多くの患者さんにご来院いただく必要があります。
矢部さんのアドバイスを受けて実践したことで主だったものは
(1)ホームページのトップページの変更とコンテンツの整理
(2)アドワーズ広告
(3)患者様の声
の3つです。
(1)ホームページのトップページの変更とコンテンツの整理
トップページで当院の特徴を端的に伝え、第2階層以下のページを統合したり追加したりしました。以前と比べると、コンテンツは半分以上変わりました。
私は、ホームページは自分自身の考えをしっかりアピールできる唯一のツールだと考えています。ですから有効に使わなければいけませんが、歯科医院のホームページは沢山ありますので、当院がどんな特徴を持っているのかを全面に出さないと埋もれてしまいます。
税理士法人キャスダックの得意分野の1つは、ホームページを活用した集患対策です。矢部さんにアドバイスを頂きながら、当院の特徴を明確に打ち出して「こういう患者様に適している」ということも浮き立つようにしました。
(2)リスティング広告
GoogleのAdWords広告で効果を上げるためのキーワード選定と表示される文章の書き方を教えていただきました。以前はYahoo!広告を外部に委託していましたが、今はGoogleに絞って、自分で管理しています。
(3)患者様の声
治療を受けた患者様に感想を書いていただき、許可を得たものをホームページ上で公開するようにしました。最初に矢部さんからフォーマットを頂きましたが、実践しながらアレンジを加えて行って、今の形に落ち着きました。
歯の治療を受ける方は不安をお持ちです。これから治療を受ける歯医者で、他の人がどんな治療を受けてどう思ったかということに対しては、皆さん高い関心を持っています。矢部さんからは当初、ホームページに掲載するものとしてアドバイスしていただきましたが、ホームページを見て来院される方ばかりではないので、待合室にコピーをファイルして置くようにしました。皆さん、結構読まれています。
― 現段階で効果は感じておられますか。
効果は感じます。確実に以前とは状況が変わっています。 でも、それは現時点では、数字に表れるものではありません。最初から、半年や1年で、数字の上でドラスティックな変化があるとは考えていません。また、アドバイスを頂いただけでは何も変わりません。私自身がそのアドバイスを活かしてどう行動するかということが大事だと考えています。
税理士法人キャスダックが関与する前と今とでは、レセプト枚数は2割ほど増えました。でもこの間の実践がどの程度貢献しているのかは計測できません。クチコミで来られる方もいらっしゃいますので。
おそらく今の状況を継続していけば、数字的にも明確な変化は現れるでしょう。矢部さんと相談して色々試しながら、「前に進んでいる」「役に立っている」という実感が持てるかぎりは、税理士法人キャスダックとの契約を継続していきたいと考えています。
6. 「自分自身が一所懸命変えようと行動するから効果が出る」
― 税理士法人キャスダックは、T.H.院長にとってどのような存在でしょうか。
経営に関する“ブレーン”そして“アドバイザー”ですね。矢部さんに相談することで何等か行動のヒントがいただけます。定期巡回の時だけではなく、「こういうことがしたい」と思った時に、メールでも電話でも相談に乗っていただけます。
また、税理士法人キャスダックのサービスには『キャッシュフロー実践会』というものがあり、そこに参加することで、医院の経営に直接的、間接的に関わる良い情報を頂き、また刺激を受けることが出来ます。
ただ、どんなに有益な情報も、知っているだけでは意味がありません。得たノウハウを少しでも行動に落とし込まなければ、変化も成長も見込めません。アドバイスをしてもらった側が、一所懸命状況を変えようと行動するから効果が出るのです。
逆に何か問題があって、それを変えるための行動をとるには、良い情報を知らなければいけません。すでに結果が出ているやり方があるなら、それを真似した方が良い結果に結びつく可能性は高い。自分で考えることも大事ですが、真似できることは真似すれば良いと考えています。もちろん、それだけで満足せず、さらに良くしていく努力も必要です。やっている間に問題点は色々出てくるので、その時に「ここはこう変えて行こう」という風に、自分のやり方に変えて行けば良いと考えています。
「定期的にここでお話しする以外に、思いついた時にメールや電話で相談しています」(左;T.H.氏)※右は弊社・矢部
― 税理士法人キャスダックのお勧めするとしたら、どのようにご紹介いただけますか。
出来れば同一市内の歯科医院には隠しておきたい存在ですね(笑)。
税理士法人キャスダックは、医院も自分自身も成長・発展させたいと真剣に考えている先生にとっては、有益な情報が得られる会計事務所です。上昇志向があって、今よりも良くするために、経営的なことも含めて相談に乗ってもらえる会計事務所を探している先生には、ぜひお勧めします。
7. 今後のビジョンと税理士法人キャスダックへの期待
― 今後のビジョンと税理士法人キャスダックへのご期待をお話し下さい。
私が、目指しているのはより質の高い医療を提供して、患者さんから「Sデンタルオフィスじゃないとだめ」「ここでやって良かった」と言っていただける歯科医院になることです。患者さんに満足していただける質の高い医療を提供するには、売り上げやスタッフの人数をある程度の規模にして、法人化することも必要だと考えています。
税理士法人キャスダックに期待することは、その目標を達成するために有意義な方法を教えていただくことです。その情報を活用して、より大きく成長していきたいと考えています。
※ 取材時期 2013年11月