お客様インタビュー特集
■ お客様に聞く - 峰歯科・矯正歯科クリニック 峰 啓介先生 (三重県ご開業)
峰歯科・矯正歯科クリニックは、三重県伊賀市で60年以上の歴史を持つ歯科医院です。 今回は、3代目にあたる峰啓介先生にお話しをうかがいました。
1. 峰歯科・矯正歯科クリニックについて
― 峰歯科・矯正歯科クリニックについて教えてください。
峰歯科・矯正歯科クリニックは、昭和23年に私の祖父が開業した歯科医院です。私は大学病院勤務を経て、2006年4月に帰ってきました。以降、医院の経営は私に任されています。
当院の特徴は予防に力を入れていることです。患者さんの歯を出来るだけ削らずに済むよう、地域のお子様や母親世代の女性に予防の意識・習慣を定着させたいと考えて取り組みはじめました。キッズクラブを作って毎月イベントを開催したり予防ノートを作るなど、様々な工夫をしています。
その結果、帰ってきてから医院の業績は大きく伸びました。現在、チェア台数5台で、レセプト枚数400枚、毎月の新患数は40人前後ぐらいです。
― 税理士法人キャスダックはいつから関与しているのですか?
2008年4月からです。税理士法人キャスダックは、歯科医院専門のため、歯科医院の経営に合った会計処理のノウハウを持っているところが大変助かっています。
2. 税理士事務所に求めることは、キャッシュの流れを明確にすること
― 峰先生が税理士に求めることはどのようなことですか?
私が税理士に求めることは、キャッシュの流れを明確にしてもらうことです。 私は売り上げはすぐに把握できますが、それに対する支出がなかなか把握しきれません。しかし税理士に領収書を渡しておけば、いくらの売り上げに対して支出はいくらかという計算をした上で、「今月いくらくらい使えるお金があるのか」を、明らかにしてもらえます。私は、それが税理士に関与してもらうメリットだと考えています。
― キャッシュの流れを明確にすることはなぜ重要なのですか?
それは医院を経営する上で、どこにどれだけのお金を使うかを戦略的に考えるためです。私はお金は効率良く使いたいと思っています。効率よくお金を使えば、医院の成長効率が高まります。広告宣伝や新しい機械の導入、人件費など、どのタイミングで、どのようなことに、どれだけのお金を使えるかという問題は、医院経営において大変重要です。
3. キャッシュフロー計算書とストラック図で“今使えるお金”を把握
― 峰先生がキャッシュの流れを把握するために、税理士法人キャスダックはどのようなことをしているのでしょうか?
担当の方が、毎月、キャッシュフロー計算書と、ストラック図を作成して持ってきてくれます。
キャッシュフロー計算書は、預金残高が増えているのか減っているのか、「何があったからいくら減った」ということがすぐにわかるものです。
ストラック図は、現在、医院のお金がどのように流れ、いくらの現金が残っているかがひと目でわかるものです。
これらを見て、「今使えるお金が口座にいくら入っているか」を把握しています。
また、まとまった金額のお金を使う必要がある時は、今のタイミングで使っても大丈夫かどうか相談に載ってもらっています。
最近の例では、カウンセリングルームを作る際に相談しました。担当者は、医院の数字を全て把握しているので結論が早く、スムーズにカウンセリングルームを作ることが出来ました。その結果、自費治療が増えて業績が向上しました。 信頼して相談できる税理士がいなければ、作ることに踏み切れなかったと思います。
4. 節税対策が何も出来ていないことに危機感を抱いた
― 2008年4月、税理士法人キャスダックが関与する以前は、医院の会計はどうされていたのですか?
祖父の代から関与していた税理士が来ていました。 私が帰ってきてからの最初の2年間は、経理のことは全て母に任せていました。以前の税理士も毎月巡回していましたが、そこに私が同席するようになったのは2年目の1月ぐらいからです。
― 同席するようになったきっかけは何かあったのですか?
節税対策が何も出来ていないということに気がついて危機感を抱いたのです。
私は、それまでお金の流れを意識したことはありませんでした。大学病院で勤務している時もその必要はありませんでした。また、私は、歯科医としての本分を真っ当していれば売り上げは伸びるとも考えていました。
しかし、売り上げが伸びても使えるお金が残らなければ、医院を発展させることは出来ません。 私が実家に帰って医院の経営に携わるようになった当時、医院の業績が落ち込んでいました。私は、その状況を変えようと、必死で取り組みました。予約の取り方や来院した患者さんへの対応の仕方を変えるなど、考えつく限りのことをやりました。そしてその成果は確実に売り上げに結びつき、1年目から業績は伸び始めたのです。そして2年目は、前年比で1割売り上げが向上しました。しかし、節税対策が出来ていなかったために、使えるお金が残らないとわかった時、これは何だかおかしいと思いました。そこで、毎月の税理士の巡回時に同席して、お金の流れがどのように管理されているかを把握しようと思ったのです。
― 当時の税理士はどのように関与していたのですか?
当時の税理士は、売り上げと領収書を持って帰って、翌月、試算表を作って持って来るだけでした。
私には試算表を見ただけではキャッシュがどうなっているかなんていうこともわかりません。だからそれを経営にどう活かせば良いのか、全く想像が出来ませんでした。
例えば、節税対策としては、専従スタッフを増やすなどの手を打てるはずです。しかし、それをどのタイミングで判断してどのように実行すれば良いのかが、私にはわかりません。そこで、そのための対策を相談しようとしたのですが、当時の税理士からは何の提案もなかった。
「ただの事務処理だけなら意味がない。プロの税理士としてもうちょっと何かやりようがあるんじゃないか」というのが正直な感想でした。
― それで税理士を変えることにしたのですか?
いえ。その時点ではまだ意識していませんでした。 確かに、良い税理士がいれば変えたいなとは考えていました。しかし、他にどのような税理士がいるのかも分からなかったので、明確にその意思を持って具体的な行動をしたわけではありません。
5. 乗り換えの決め手は歯科の専門性
― では、税理士法人キャスダックを知ったのは、何がきっかけだったのですか?
ちょうどその頃、税理士法人キャスダックの代表税理士・山下さんが書いた『キャッシュ最大化計画』という本を読んだことがきっかけです。その本を読んで著者の山下さんに興味を持ち、インターネットで検索をして税理士法人キャスダックのホームページにたどり着きました。そこではじめて、山下さんが税理士だということを知ったのです。
『キャッシュ最大化計画』は歯科経営の専門書シリーズの一冊です。そこには歯科医がお金を残す方法について書いてありました。その中で海外投資について触れていました。それまで私の頭の中で医院経営と海外投資が結びつくことはありませんでしたが、逆に、それが大変興味深く感じました。
そこでホームページを見ると、山下さんは大阪の税理士だということがわかった。しかも歯科専門と書いてある。私はホームページを隅々まで見ました。その結果、歯科の専門知識には疑う余地がありませんでした。個人資産に関する勉強会もやっていました。「こういう税理士がいるんだ」と思い、税理士を変えることにしたのです。
― 税理士法人キャスダック以外に、他の税理士とも比較はしましたか?
いえ、他とは比較していません。
― 乗り換える先を税理士法人キャスダック1箇所に絞って検討した理由は何ですか?
歯科経営に関する専門性です。
前の税理士に対する不安要素の1つに、歯科に関する知識の乏しさがありました。
私が帰ってきたばかりの時のことです。私は決算書を見ると技工代が固定費に含まれていて驚きました。技工代は売り上げに伴って増減するものですから変動費に入ります。
歯科に限らず、業界によって、人件費や粗利など適正な数値が違うと思います。そこがぶれると、経営の判断にも影響が出ます。
歯科専門の税理士なら、歯科医院経営における経理上の正常値を把握しているはず。さらに経費の計上に関しても変動費か固定費かというぶれも発生しないので、経営に必要なデータが正確に得られると思いました。
私はすぐにメールフォームからメールを送り、事務所を訪問し、契約を結びました。
― 税理士法人キャスダックと最初に接触した際の印象を教えていただけますか?
まず「対応が早い!」と思いましたね。
メールフォームから問い合わせたその日のうちに、山下さんから電話がありました。そして、大阪の事務所を訪ねることになったのです。
実際に会ってみて「会計という業務に関しては、完璧な仕事をするだろう。この事務所になら医院の会計を丸投げできる」と確信しました。
前年度の確定申告書と患者数の推移を示すデータをもとに、医院の経営状態をお話ししたり、山下さんがライフワークとして個人資産運用のコンサルティングをやっているといった話を聞く中で、そう確信したことに疑問を持つことはありませんでした。
また、歯科医院の経営全般に関して相談にのっているということも魅力の1つでした。お金に関することだけではなく経営全般に関する相談ができると思うだけで心強く感じました。
6. 成長意欲が高いドクターとの交流に刺激
― 税理士法人キャスダックに乗り換えて、キャッシュの流れが把握できるようになったこと以外には、どのような変化がありましたか?
経営に真剣に取り組んでいる歯科医の知り合いが増えるなど、山下さんが主催する資産運用の勉強会や、海外投資ツアーへの参加を通して、横のつながりが出来ました。ドクターだけではなく社労士など勉強会の講師の方とも知り合いになれます。それが良い刺激になっています。しかも勉強会への参加は顧問先なら無料です。
― 担当の方は、月1回巡回されているんですか?
はい。先ほど申し上げたキャッシュフロー計算書とストラック図の他、残高試算表と患者さんの数の推移を表す月計表を持って来てくれます。そして、毎回2時間ほどお話をします。 内容は、先ほど申し上げたどれだけお金が使えるかとか節税の相談です。それと、他の先生がどんなことをされているのかも教えていただくこともあります。
私は開業医に勤務した経験がありません。だから他の先生がどんなことをしているのか、どんな先生がいるのか、とても興味があります。勉強会で知り合いになる先生だけでなく、税理士法人キャスダックには、歯科の事例が沢山集まっているので、現在担当していただいている方との話にはヒントを得ることがあって勉強になっています。
― 峰先生にとって、税理士法人キャスダックはどのような存在ですか?
お金の出口をしっかり管理してくれる存在です。
売り上げを上げるための施策は、自分で色々考えたり工夫したりすることは出来ます。しかし、いくら売り上げを上げても出口の管理が甘ければ意味がありません。
繰り返しになりますが、医院の規模を着実に拡大するためには、計画的な経営が求められます。そして、そのためには効率良くお金を活用する必要があります。
だから、歯科医経営に詳しく、お金の流れを明確に示してくれる税理士の存在が欠かせません。 そしてそのような税理士事務所は、税理士法人キャスダック以外に、私は知りません。
7. 良質な医療を安定して提供するために強固な経営基盤を築きたい
― 峰先生は、なぜ医院の規模を拡大したいと考えているのですか?
患者さんに対して良質な医療サービスを提供し続けるためです。
良質な医療サービスを安定して提供するためには、しっかりした経営基盤が必要です。スタッフや設備も常に充実させておかなければなりません。私自身をはじめ、誰がいなくても運営が成り立つ体制を作らなければならないのです。
それを前提にして、当院は地域一番の歯科医院を目指しています。そして地域に住む人々が、歯のことで困らない、虫歯にならない、そんな地域づくりをしていきたいと考えています。
― その中で、税理士法人キャスダック所に期待することは何ですか?
医院の規模を拡大する過程で、お金に関する相談は確実に増えるでしょう。スタッフの拡充は必須です。また、建物を増やさなければならないかもしれないし、デンタルユニットを増やさなければならないかも知れません。それらを、どのタイミングで実行するのがベストなのか。常に医院のお金の流れを把握している立場から、適切なアドバイスをいただけることを期待しています。
※ 取材日時 2010年1月
※ 取材制作:カスタマワイズ